Craftsmanship
技術
ヘラクレスオオカブトは死後、羽が閉じた状態になります。
自然な飛翔姿勢を再現することは、極めて困難です。
Spreading — 展翅
一度の失敗が、
作品の価値を失わせる。
羽を開いた状態で標本化するには、生体構造への深い理解と高度な加工技術が必要です。上翅(硬い羽)と後翅(飛行羽)を損傷なく展開する作業は非常に繊細で、一度の失敗で作品価値を失います。
後翅は極めて薄く破損しやすいため、微細な角度調整と長時間の固定作業を要します。左右対称に羽を開くには経験と感覚が求められ、量産が困難な職人技術とされています。
完成後も、乾燥や収縮による変形を防ぐため長期間の管理を行います。飛翔姿勢の美しさは、職人の技術により大きく左右されます。
Difference
一般的な昆虫標本との違い
| 羽の状態 | 一般的な昆虫標本は羽を閉じた状態で制作されます。飛翔標本は上翅・後翅ともに展開した状態で固定します。 |
|---|---|
| 制作難易度 | 制作時間、技術難易度、破損リスクがいずれも大幅に増加します。 |
| 制作者 | 成功率が低く、制作可能な職人が限られます。 |
| 分野 | 昆虫標本というより、立体造形作品に近い分野です。 |
| 完成形 | 「今まさに飛び立つ瞬間」を永久保存したアート作品となります。 |
Case — 展示ケース仕様
特注高透過アクリルケース
国内の熟練職人が一つひとつ製作する特注仕様です。厚さ5mmの極厚・高透過アクリルを採用し、一般的な展示ケースとは一線を画す透明感と重厚感を実現しました。
作品をあらゆる角度から鑑賞できる仕様とし、美術館展示にも通じる高級感を演出します。
- Material
- 高透過アクリル・厚さ5mm
- Size
- 250 × 250 × 250mm
- Origin
- 日本製・オーダーメイド
Base — 台座仕様
日本銘木「欅」
特注無垢台座
日本を代表する銘木「欅(けやき)」の無垢材を使用しています。厚さ約30mmの一枚板から切り出し、アクリルケースが収まる窪みを職人が一点ずつ加工します。
木目はすべて異なり、同じものは二つと存在しません。重厚感と品格を兼ね備えた台座が、ヘラクレスオオカブトの存在感をさらに引き立てます。
- Material
- 欅(けやき)無垢材
- Thickness
- 約30mm・一枚板
- Finish
- 窪み加工/甲藝焼印